結婚へのチャンス
結婚の遅れた人へ

自分を大事に

結婚の遅れた人へ
自分を大事に

終戦以来、\"三十娘\"などということばが作られて、結婚せずにいる女性の問題が世間の注目を浴びるようになりました。戦争で相手を失ったことも大きな原因ですが、戦後に育った若い人たちが、どんどん自分で相手を見つけ出していく積極性をもっているのに、戦前の生活環境の中で育った女性たちは、そうした積極性ももてず、また男女の交際の場所にも恵まれず、ますます遅れをとることになったのでしょう。終戦後、新宿生活館に結婚相談所を設置しつかもとてつたとき、館長の塚本哲氏(東洋大学教授)は、ー世間では売れ残りといわれるし、両親からは、本人が勝手に結婚しないようにいって責められる。しかも相手はいない。これですっかり劣等感におちいってしまった娘さんたちに、結婚は第二義にしても、人間としての劣等感を解消してあげるような方向へ向かわせたいーこう考えて、娘さんたちの心のよりどころになるような、グループ活動に力を入れたということです。塚本氏のこの努力の中で、いくつもの結婚が誕生しました。これについても、塚本氏はこんな観察をしています。あせらないように::こんな注意をしてあげても、耳に入らないほど、血眼になって、結婚申込者の登録力ードをめくっている娘さんがいます。一方、それほど美しくもなく、いかにも結婚に恵まれなさそうな人が、グループ活動の世話役などをして、みんなの間で楽しくやっている。じみな娘さんだが、その態度の明るさが好感を呼ぶ。結婚をただひたすら求めている娘と、それはそれで、別によりどころを見出している娘と::けっきょく早く求婚されるのは後者でしたーと。
結婚へかりたてるもの
それはもちろん、娘自身の中にあるこだわりです。結婚しないことが、自分のおちどででもあるように思い込んでいる場合。結婚しないことが、自分を社会人として一人前にさせないのだと思い込んでいる場合。こんなときに、職場では一流の腕をもちながら、それを放棄してコソコソと身をひいてしまう女性がいることには驚かされます。若い人の中で、なんとなく身のおきどころがないように、強い劣等感をもってしまうのでしょう。しかし、こういう劣等感をつくりあげるには、外の力も大いに働いています。どうして、あの人はお嫁にいかないのかしら、という好奇の目。なんだ、まだ独身なのか、という軽蔑の目。もういいかげんでお嫁にいきなさいよ、というおせっかいな目。こういう目が娘をいたたまれなくしてしまうのです。結婚適齢期はないと考える間宮武氏は、\"独身を楽しむ人があってもよい\"と言っていますが、日本には、まだそういう考え方が育ってはいないと思います。自分自身にも、周囲にも。
自分の道を歩け
子どものころから異性との交際の中で育つアメリカ人たちは、ごく若いときから、自分が異性にもてるたちであるか、もてないたちであるかを、冷静に見きわめるということです。もてないたち、つまり結婚に縁遠いたちだと気づいた娘は、ちゅうちょすることなく、職業への道をとるそうです。結婚だけが人生の幸福ではない、という理論が、この娘たちの間では、ごく自然に生かされているわけです。もっとも、そうしているうちに、結婚する場合だってあるわけです。間宮氏が、\"女性は婚期を意識してあせるようです。それだけ女性は自己をかわいがらないし、生活に自信がない証拠でしょう。外国では、独身を覚悟して、男に負けないように教養と生活能力を身につける人がよくあるようです。そういう女性の努力は、やがて男性に魅力的になり、かなりの年齢でも結婚して、幸福な生活に入る割合も多いようです。婚期を気にして、あせってばかりいる女性は、けっきょく自分を安売りすることにならざるを得ないでしょう。男性にとっての魅力も薄れるばかりです。これでは一生不幸にならざるを得ません。やはり、あなたが理想と思える異性を見出すまで、自分自身の魅力を高めることに努むべきでしょう。これがけっきょく幸福な結婚への成功の道なのです\"(文部省「性と純潔」より)と、いうのもこのことです。今の自分に誇りをもって歩み、そして、周囲もその熊度をごく自然に認めることが必要だと思います。